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マツモト工業のお仕事 設備工事編①

 このブログを閲覧いただきありがとうございます。

HPを開設してからはや数年経過し、今までブログにて施工現場のご紹介などはさせていただいておりましたが、弊社についてきちんとご説明する場を設けておりませんでしたので、ここで改めて代表の松本より弊社の簡単な社歴と業務内容についてご紹介させていただきたいと思います。

 

 有限会社マツモト工業は福島県郡山市で建設業を営んでいる会社です。

職種は機械設備工事・左官工事・タイル工事を専門にしており、住宅から店舗や事務所、施設関係の建物の新築・改修工事現場で主に下請け工事を行っております。簡単に言えば職人の会社であり、技術屋です。


 左官工事は戦後に私の祖父の代からスタートしており、昭和44年には私の父が有限会社松本左官工業所として法人化し、今年で54年目を迎えます。当初は社名のとおり主に左官工事・タイル工事を生業としていたのですが、平成に入りバブル崩壊による不況や建築工事における左官工事の減少などもあり、社名を㈲マツモト工業に変更し、宅内の下水道工事や住宅のリフォームなども手掛けるようになりました。

 

 設備工事については弊社代表であります私、松本が郡山市内の設備工事会社に4年勤務したのちに㈲マツモト工業に入社し立ち上げた部門になります。平成15年に入社しましたので、今年で丸20年経過し、21年目に入りました。もうそんなに経つんですね。月日の過ぎるのは早いものです。


 現在は設備工事が弊社の売り上げの大きな割合を占めておりますので、まずは設備工事についてご紹介したいと思います。


設備工事とは 

 建設業における設備工事業は大きく分けて機械設備工事業と電気設備工事業に分かれますが、弊社では機械設備工事業を営んでおります。機械設備という呼称はあまり聞きなれない言葉かと思いますが、一般的に業界で設備屋さんといえば弊社のような機械設備業者のことを言います。

 そしてひとこと機械設備と申しましても、その中では多くの職種に細分化されております。


・給排水設備工事

・ガス設備工事

・浄化槽設備工事

・空調(冷暖房)設備工事

・換気設備工事

・消防設備工事

・その他特殊設備工事等


 同じ設備工事業の中でも上記のように色々な職種があり、これらの職種をを総合的に扱う設備業者もあれば、いずれかの職種に特化している設備業者もあります。弊社の場合、どうせやるなら自分たちの業界全体を見渡しながら経営したいという思いから、事業所としての規模は小さいながらも、あくまで総合設備工事業としての形態にこだわって経営しております。


 弊社では工事の管理業務だけではなく、自社の手による自社施工も行っております。元々弊社は私の祖父の代から左官屋としてスタートしておりますので、松本家は職人気質がやたらに強いです(笑)。そんなわけで設備工事を始めるにあたっても、やはり自社の職人による自社施工にこだわりたいという思いを強く持っておりました。しかしながら私は以前の会社では主に営業職の立場におりましたので、設備屋を始めた時点では職人としてはまだまだ未熟。以前から付き合いのあった協力業者の職人さんに仕事を教わりながら職人としてのキャリアを積んでいきました。今思えばかなり頑張ったというか無茶をしていたというか、とにかく毎日がむしゃらに働いて仕事を覚えましたし、生まれ持っての職人のDNAのおかげなのか吸収するスピードはかなり速かったと思います。今同じことをやれと言われても絶対にできませんが・・・恐るべし20代ですね。


勤務先での経験と反面教師

 初めに勤務した会社の勤務期間はたった4年でしたが、いずれ自分で会社を経営するつもりでおりましたので、とにかく積極的に色々なことを吸収するよう努めました。元々現場管理志望で入社したのですが、大卒でかつ文系出身だからという理由で営業部に配属されることとなります。営業に配属されたはいいが、自分の会社の業務内容もよくわからない状態では営業なぞ務まりませんし、お客様に質問されても毎度会社に持ち帰ってばかりでは信頼もしていただけません。かといって田舎の会社ですので、社内教育的なものも何にもありませんでした。営業で大卒雇ったけど、教育できる人がいなくて持て余される日々が続きます。

 このままではまずいぞー自分からアクションを起こさなければ飼い殺されてポンコツにまっしぐらだーと焦燥にかられた私は、営業という比較的自由な立場を利用して独自に動き出します。営業が工事も覚えたら最強になれるよねと考え(だいぶ考えが甘いですが・・・)営業の仕事をしながら色々な現場に出向いては同じ会社の現場監督さんにお願いして現場での施工状況を見学させてもらい、会社では積算を手伝いながら図面と見積を学び、あるときは志願して現場管理にスポットで応援に入り、そこでCADでの製図を学びました。積算などでかなりお世話になった上司には、『お前みたいに質問ばっかりしてくる奴は今までいないわ‼‼‼めんどくさいんだよぉ‼‼‼』とまで言わしめたくらい、質問ばっかりしていたんだと思います・・・今となっては感謝しかありません。こういった独自の探求の原動力になったのは仕事への義務感だけではなく、機械設備工事という世界への好奇心であることは間違いありません。


 そして4年を過ぎた平成15年6月に会社が突然倒産します。そうして私は実家である㈲マツモト工業にもどることになりました。ある意味では企業の栄枯盛衰、かつて県内では隆盛を極めた(私が入社するはるか昔ですけどね)企業の消えゆく一部始終を肌身をもって経験したことが、この会社から得た私の一番の経験であり財産かもしれません。もちろんお世話になったことへの感謝の気持ちも忘れてはいませんし、その会社の出身であることへの矜持もありますが、その一方で倒産は正直なところ思い出しても決して良い思い出なんかではありませんし、ここには書けない様々な人間模様がその時そこには渦巻いていました。なのでこの経験は、絶対にこうはならないぞという私の中の反面教師として、常に心の中にあります。


 今回のブログの趣旨からちょっと脱線してグダグダと長文になってしまい申し訳ありませんが・・・とはいえ今の弊社を語るうえではどうしても外せないエピソードでしたので書かせていただきました。


マツモト工業のこだわり

 弊社では自社の職人による施工にこだわっていることは先にも述べましたが、それは自分たちの施工に責任を持ちたい、外注業者さん任せにするのではなく、自分たちが現場で施工した完成品(我々が納める商品)を自信をもって納入したいという思いがあるからです。

 施工の不具合などが無いよう常に気を使いながら工事をしてはおりますが、それでもトラブルは発生してしまうもの。その際にに人任せで施工していたか、自分たちで責任をもって施工していたかでその後の対応力にに差が生まれます。トラブルの時にこそ技術屋の真価が問われる、と弊社は常々考えております。トラブルが発生したときに後手に回ってしまえば、せっかくお客様との間に築き上げた信頼も無くなってしまいます。信頼って築き上げるのは大変なのに、失うのはあっという間なんです・・・。調子いいことばっかり言って、いざとなったら全然ダメだね、なんて言われてしまうのはこんなパターンのときですよね。人任せにせず自分たちで納得のいく商品を提供する、あたりまえだけど意外と難しいことを常に心がけて、仕事をしています。


 すっかり長くなってしまいましたので、仕事の具体的な内容はパート2で書きたいと思います(;´∀`)。